BLOG 2. コラーゲンの役割
2. コラーゲンの役割
2021.05.30
a. 細胞と細胞をつなげています(細胞外基質)
細胞と細胞をつなぐ結合組織や骨、血管、各種器官、筋肉等を丈夫にしているタンパク質です。また、膜として組織間の明確な境界をつくる事で、外部からの影響などを減少・抑制する機能も果たしています。レンガを積み上げるときの「漆喰」に似た役割、組織間をくっつける接着剤や、膜として働いています。
b. 皮膚や臓器、血管や骨を形作る基本構造となります
細胞と細胞をつなぐ他、皮膚や軟骨の組織に水分、骨にカルシウム等を定着させています。組織をつなぐ接着剤、構造を守る膜、水分を袋に詰めたクッション、鉄筋コンクリートに例えた骨の「鉄筋」などが、たとえられます。
c. 血管から先にある細胞を生かすための、重要な流通路になっています
この細胞外基質としてのコラーゲンは、細胞へ栄養・酸素を運び、老廃物・二酸化炭素を運んでいます。先の事例の「漆喰」が、細胞の食事や排泄物を運んで、細胞の活動を支えています。物流でいうと、血管が「(臓器など)主要都市を結ぶ幹線道路」、細胞外基質(コラーゲン)が「市街地一般道路」というところでしょうか。